生物膜処理

日本で生物膜処理(接触曝気方式・回転板方式)が浄化槽の構造基準に登場したのは1981年になります。 それまでは三次処理装置として用いられていましたが
本格的に二次処理でのスタートはこの年からでした。しかし、
自社ではそれ以前からすでに基礎的研究を終え、二次処理装置としての実プラントをこの時までに数多く登場させていました。
つまり生物膜処理方式としては日本で実プラントを作成したのはもちろんのこと
、一番古い歴史を持っております。 それ以後も、濾過装置無しの再利用システム製作、
高濃度排水処理施設の製作(当初生物膜処理は低濃度のみとされていた)、小規模合併処理施設(嫌気性浸漬濾床併用)、
嫌気性浸漬濾床法の実プラント製作、生物膜法方式脱窒・脱燐併用型プラント製作と、数多い実績をもっております。

高度の処理水質
生物膜2pic_B02好気性浸清濾床においては自社が過去設置した処理施設の処理水BOD濃度が全て1~10ppm
これは独自の3段階処理方式を取り入れ、食物連鎖が理想的に行われているからです。

余剰汚泥発生量の激減
好気性浸清濾床の充填剤にナイロンラッセルネットを使用しています。これにより直接、繊維の中に微生物が生息するため
余分なセルロース体を合成する必要がなくなり、発生する余剰汚泥は激減しました。

閉鎖が無い
好気性浸清濾床の弱点は閉塞とされていますが、自社の充填剤の目幅は2.5~3cmのため閉塞しません。

微生物剥離がない
生物膜3pic_B03充填剤の中に微生物が生息するために大きな攪拌力が伴った場合も微生物剥離がありません。

高濃度処理が可能
独自の設計により他社よりも酸素効率が非常に高いため高濃度処理が可能です。牛乳工場、菓子工場、佃煮工場、製麺工場等、高濃度排水処理にも最適です。

ランニングコストが安価
他社と比べ、大きな旋回流により曝気反対側の底まで気泡が回りエネルギー的にも節約できることは必然的にランニングコストの低下になります。

簡易なメンテナンス
自社の処理施設は返送を処理のファクターとしていません。又、逆洗も殆どいらず。余剰汚泥量が極めて少ないためそのメンテナンスの簡易さは抜群です。

安価な設備費
処理BOD量及び処理水質から換算するとその設備は極めて安価なものになります。

躍進する嫌気性浸漬濾床
自社の特殊方式嫌気性浸漬濾床は充填剤に自然にZoogloeaのコロニーを発生させそれを嫌気化するため、シーディングがいらずその性能は群を抜いています。